2006-01-01から1年間の記事一覧

僕は冷たい土の中へ

ちょっと死んできます。

『時をかける少女 /大林宣彦』

尾道三部作の一つ。 前回観た『転校生』よりも、さらに古く深く尾道を表現している今作。 この二作を見て感じたことは、それらは物凄く私的な願望でつくられた映画であるということ。 確かに大林版時かけは、角川映画であり、主演に原田知世を迎えている点で…

『ゆれる /西川美和』

この映画そのものが川のように常に流れていて、ゆるやかにそして激しく下へ下へ流れる。 主人公の心情に焦点をあてる。人間の心情の動きを掴む。 そういったコンセプトが全体に滲み出でているようなわかりやすい構造。 その点で言えば、はっきりいって90%の…

『スローなブギにしてくれ /藤田敏八』

スローなブギにしてくれ [DVD]出版社/メーカー: パイオニアLDC発売日: 2001/04/25メディア: DVD クリック: 55回この商品を含むブログ (26件) を見る

『ハチミツとクローバー』

自分一人なら見ないな。見終わった後、無性にタバコが吸いたくて堪らなくなった。まるで蜂蜜を原液のまま飲まされた感じ。 つまりはこの作品そのものが本当に少女漫画で胸が痒くなってしまう。その点においては成功しているのか。 そのせつなさ、誰しもがか…

『時をかける少女/細田守』                   

大傑作

『ゲド戦記/宮崎吾郎』

こういう大作となると大概みんなで挙って見に行く事になるんやけど、人と見るのがこんなににもキツイと思ったのは初めてだ。それは結局、作品の評価が違うと疲れるということだが、鑑賞後の喫茶店で僕は少しやんなっていた。それは僕がこの作品を良かったと…

『ばかのハコ船/山下敦弘』                  

映画ってどうして時代によってこんなににも変わるものなんだろうか。B級映画って映画なのか。純文学みたいに変なジャンル分けに感じるのは僕が温室育ちだからだろう。むしろB級が支えてるところが絶対あるのだろうし。 何もこの映画がそうとは言ってない。 …

『さよならみどりちゃん /古厩智之』

見ていてイライラしてくる。 役者の演技ではない。ストーリーに対してでもない。 それは一貫して撮り方自体に対してである。 なんか汚い。気持ちが悪い。 主人公の星野真里は確かに良かったけど、何処まで本気なのか掴みきれない。 監督の古厩は確かPFF出身…

『転校生 /大林宣彦』

嗚呼、映画は記憶だ。 生まれたその時点から既にそれはもう過去であり、過ぎ去りし情景が流れる。 映写機は他ならぬあなた自身に光を注ぎ、その心の中で映写された記録はあなたの記憶と重なり合い、その瞬間に初めて映画は生まれる。 その刹那、なんと素晴ら…

芥川賞祭り

先日、上記日記にて書いた「涼宮ハルヒの憂鬱 『第9話 サムデイ イン ザ レイン』の作中に写る阿部和重氏の『グランド・フィナーレ』が写る演出意図」の謎が遂に解明された。まず、最初に押さえていなければならない点として、この作品に出てくる長門有希が…

私的幸福論

平和の対義語は?とあのゴーマニズムな本の帯ではないないが、そのような事を今年の初め辺りにふと考えていた。 それは平和という言葉は何か具体的なものを指すのではなく、抽象的なそれこそ一種の願望そのものであり、そんな状況は存在せずに、だからこそ定…

一ヶ月前のことか、僕はまたしても自宅の鍵をなくした。 “またしても”と言うからには数度に及んでいる事なのだが、考えてみると今回で四度目である。 それは常に朝帰りの時に起きる。確かこの辺りにあったはずの鍵はいつの間にかに本当に超常現象的に消滅し…

REAL

大学四回生、22歳、就職活動学生、未だ内定なし。 残り単位数49単位、今期取得可能単位数50単位。 他に特記すべきことはない。就職活動は五月だけで一時終わらせて、今は単位を全取りしようと試験対策に躍起になっている。 試験が終わったら、秋採用を視野…

『青の炎 /蜷川幸雄』

たかがアイドル映画だと思っていたのに遣られてしまった。 物凄い映画だ。

『ヨコハマメリー /中村高寛』

作中、インタビューされる老人立ちが言う「映画」という表現が気になる。 「私ら娼婦の相手は大体ヤクザか、警察だったよ。ほんと映画、映画だよ。」 映画、この場合フィクションのような世界がそこにはあった、という具合のところだろう。映画は記憶だ。劇…

『デスノート α 』

いやいや中々良かったんではないでしょうか。熱烈な原作ファンを持つ作品の映画はいつも難しいものだが、OPを客観的描くことで双方の導入に成功していると思う。ただ映画におけるテレビ業者が絡むと途端にチープになる点はどうにかならないものか。またオリ…

『死ぬまでにしたい10の事?』

自分一人では絶対見ない作品。友人宅で観賞。駄作。しかし、何シーンか気になるところがあって、その一つにカフェのシーン。死ぬまでにしたい10の事柄をノートに書いている主人公に注文を取りにくる老婆のウェイトレス。顔は若造りにも厚化粧し、宝くじが当…

『ゴジラ vs ビオランテ /大森一樹』

映画前半までは、妙に外してくる所やそれでいてガツンと芯を貫いてきたりと翻弄されますが、 それが差異的に感じられ好印象でした。 しかし、後半になるといきなり中心線を失ったように、勢いは停滞し蛇足で続きます。 それにしてもビオランテってゴジラ史上…

来い、シロ。お遊戯の時間だ。

先日、久しぶりに映画館に行ったわけだが予告でどうにも気になる映画を発見。 『鉄コン筋クリート』(http://www.tekkon.net/site.html) そう、松本大洋原作漫画のアニメだ。 松本大洋が描くあの躍動感のない版画のような画が、どうアニメーションとして存…

『野獣死すべし /村川 透』

僕はオーラというものを信じていない。 良く聞くところにある、あの人からはオーラが出ていたなんていう話は嘘だと思っている。 だって同じ人を見ているのにある人は感じ、ある人は感じないなんておかしいじゃないか。 だからきっとオーラというのは対象者が…

『アンジェラ /リュック・ベッソン』

久しぶりの映画館。 京都の映画館で見る。ヘンテコな映画館でチケットを買った建物の隣の建物で上映された。 アンジェラ。構想に何十年かけて、正直これかい?と思ってしまう。 それでもラストのあれ程までに暴力的な告白には感動。 その数秒後に物凄い後悔。

生きる力

本当にどうでもいいけど、最近自身の「性欲」というものを感じない。 中学生時代は、ほとんどの人がそうであったように街で擦れ違う女性全員と妄想で寝ていたこの俺が、全くもって大人しい。「おい、どうしたんだい、おい!」という感じである。最初に断って…

『ロミオとジュリエット 演出:蜷川幸雄 出演:藤原竜也・鈴木杏』

蜷川幸雄×藤原竜也×鈴木杏 ロミオとジュリエット [DVD]作者: 演劇出版社/メーカー: ホリプロ発売日: 2005/07/06メディア: DVD購入: 1人 クリック: 116回この商品を含むブログ (18件) を見る

『パルコ劇場「VAMP SHOW」 /三谷幸喜』

気になる

どうでもいいんだけど、来年春公開する実写版『ゲゲゲの鬼太郎』が気になる。 だって滅茶苦茶カッコいいし。 監督は本木克英。見たことある字だけど、やっぱり全然知らなかった。

嗚呼、就職全線異常なし#7

今日は東京の方で面接を受けてきた。 と言っても僕はその面接を受ける直前まで今日はグループディスカッションだと思い込んでいて、なんの準備もしないまま待合室でどうやってこいつらを手中に収めるかばかり考えていた。今日が面接であることは呼び出される…

こんな大事なときに何をしているか!と言われそうだが、ここの所、合コンが続いている。 一つは部活の卒業生からの誘いで人数合わせで、もう一つは大学の友人の付き合いで参加した。 前者はもちろん相手は社会人。4×4であったが、うちの方はその内僕も含め…

コヤマから。

今日は後輩の撮影に無理やり参加させてもらう。 なんか知らないカワイイ子が出演するらしいと聞いて、じゃあその子をガン見しても怒られないポジションに就いて、じっくりと鑑賞しようと思い、全然必要ないのにスチールとして参加する。 僕のカメラは今故障…

『フック スティーブン・スピルバーグ 』

フック コレクターズ・エディション [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2005/12/16メディア: DVDこの商品を含むブログ (5件) を見る