芥川賞祭り

先日、上記日記にて書いた「涼宮ハルヒの憂鬱 『第9話 サムデイ イン ザ レイン』の作中に写る阿部和重氏の『グランド・フィナーレ』が写る演出意図」の謎が遂に解明された。

まず、最初に押さえていなければならない点として、この作品に出てくる長門有希が読んでいる本は全て実在する作品を描写しているという事実を踏まえていなければならなかった。知らなかった。さらにはココ
そして問題の第9話だが、他にも写っている本を考えてみると
阿部和重グランド・フィナーレ』(本棚)
綿谷りさ『蹴りたい背中』(机)
庄司 薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』(長門が読んでいる)
以上のことからわかる通り、今回出てくる作品は殆ど“芥川賞受賞作品”であり、言うなれば“芥川賞祭り”だったのだ。
そして、京アニの毎回各話長門が読む本にこだわりを見せる事実は、確かにその各話のストーリーを踏まえての作品選択ではるものの、それ以上の深いアニメ的演出意図は介在してはいない。
詳しいことは、ココで確認できます。


涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

グランド・フィナーレ

グランド・フィナーレ