2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『時をかける少女/細田守』                   

大傑作

『ゲド戦記/宮崎吾郎』

こういう大作となると大概みんなで挙って見に行く事になるんやけど、人と見るのがこんなににもキツイと思ったのは初めてだ。それは結局、作品の評価が違うと疲れるということだが、鑑賞後の喫茶店で僕は少しやんなっていた。それは僕がこの作品を良かったと…

『ばかのハコ船/山下敦弘』                  

映画ってどうして時代によってこんなににも変わるものなんだろうか。B級映画って映画なのか。純文学みたいに変なジャンル分けに感じるのは僕が温室育ちだからだろう。むしろB級が支えてるところが絶対あるのだろうし。 何もこの映画がそうとは言ってない。 …

『さよならみどりちゃん /古厩智之』

見ていてイライラしてくる。 役者の演技ではない。ストーリーに対してでもない。 それは一貫して撮り方自体に対してである。 なんか汚い。気持ちが悪い。 主人公の星野真里は確かに良かったけど、何処まで本気なのか掴みきれない。 監督の古厩は確かPFF出身…

『転校生 /大林宣彦』

嗚呼、映画は記憶だ。 生まれたその時点から既にそれはもう過去であり、過ぎ去りし情景が流れる。 映写機は他ならぬあなた自身に光を注ぎ、その心の中で映写された記録はあなたの記憶と重なり合い、その瞬間に初めて映画は生まれる。 その刹那、なんと素晴ら…

芥川賞祭り

先日、上記日記にて書いた「涼宮ハルヒの憂鬱 『第9話 サムデイ イン ザ レイン』の作中に写る阿部和重氏の『グランド・フィナーレ』が写る演出意図」の謎が遂に解明された。まず、最初に押さえていなければならない点として、この作品に出てくる長門有希が…

私的幸福論

平和の対義語は?とあのゴーマニズムな本の帯ではないないが、そのような事を今年の初め辺りにふと考えていた。 それは平和という言葉は何か具体的なものを指すのではなく、抽象的なそれこそ一種の願望そのものであり、そんな状況は存在せずに、だからこそ定…

一ヶ月前のことか、僕はまたしても自宅の鍵をなくした。 “またしても”と言うからには数度に及んでいる事なのだが、考えてみると今回で四度目である。 それは常に朝帰りの時に起きる。確かこの辺りにあったはずの鍵はいつの間にかに本当に超常現象的に消滅し…

REAL

大学四回生、22歳、就職活動学生、未だ内定なし。 残り単位数49単位、今期取得可能単位数50単位。 他に特記すべきことはない。就職活動は五月だけで一時終わらせて、今は単位を全取りしようと試験対策に躍起になっている。 試験が終わったら、秋採用を視野…