『彼女が水着にきがえたら』/馬場康夫
タイトルが指し示すとおり、殆どが水中でのシーンでその為映像が退屈になってしまう。
水中というのは、背景の消滅であり、そのため人を上手に動かすことに演出が集中してしまう。
人が右から左へ、下から上という単純運動がそれでも成立するのは、水中という特異な条件環境に依存しているからに他ならない。しかしながら、この馬場という監督は“流行”という演出センスには優れているのかも知れない。
それにしても、作品後半の水上バイクを使った逃走シーンでは、なかなか関心してしまったが、途中で打ちあがる花火の演出ではカラックスの『ポンヌフの恋人』か!?と思って笑ってしまった。もちろん、そこまで綺麗ではないが。
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