就職前線異常なし#4

shinka2006-05-09


午前六時新大阪へ向かう。
友人が車で送ってくれたので、予定よりも早めに着けた。
新幹線のキップを買う。ここで自由席でも学割も使わないのが後になって後悔する。
新幹線は恐ろしく早い。二時間半の9時前には東京駅に到着。
ここまでの岐路、ゴールデンウェークもラッシュも外れて順調に軽快に目的地に到着できた。
僕が今東京にいるのは、他ならぬ就職活動のためだ。
明日の昼に志望する会社の筆記試験が控えている。
初めての筆記で少々緊張しており、兄貴の家に着いてからも参考書を見るなどして余念がない。この時期、就職活動の悩みを話す同回・友人はいても、そのほとんどが面接に集中しており、筆記の話・悩みなぞは全く聞かない。そのため私にとって筆記は未知なるものであり、いくら準備をしても足りないという心境である。
何故、就職活動において皆は筆記の話をしないのだろうか。
そんな前段階の低レベルな次元では悩まないだろうか。それとも対策の仕様がないから、思考から外しているのだろうか。
開始時期、リクナビ、エントリー、期日・定員締め切り、・・・と各分野で相当手痛い失敗をしてきた私だが、筆記という段階にこれてやっと就活らしいと実感してしまう自分が情けなくもある。
とにかく、やっと企業と直接的に関われる段階にまで来れたことも事実だ。
明日はがんばろう、そして楽しもう。


予断だが、東京の電車のほとんどがJR線らしい。
当たり前と言われればそうだが、都会での生活が大阪でしかない私は、電車と言えば阪急、阪神、私鉄であり、JRの出る幕などこれっぽっちっもない状況では、山手線を私鉄と間違えても仕方がないように思われる。
それに東京のアナウンスは、関西のそれと比べて声が高く、何とはなしに物腰が柔らかい印象を受ける。それはまるで噺家のようにリズミカルで、少々惚れ惚れしてしまった。
もう一つ。広告についてだが、あのように大きな広告で芸能人の顔が大きく印刷されていると、何かこう生命感がないというか、その人本人に見えないというか、大変気持ち悪い。では、そういうことなら大阪でもそうではないかと思うのだが、これが大阪にはそんなものはあまり見ないし、あっても東京のそれとは違って見えるのだ。原因は多分、東京にいるという私の気持ちがそうさせているのであって、その度に『トウキョウハオソロシイトコヤ』と思い、高校上がりでいきなり行かなくて正解だったと思う。