とても小さくて、大きなこと

shinka2006-05-03


ちょっと前からコツコツと“好きな映画リスト”を作っている。
咄嗟に好きな映画は何ですかと聞かれると大変困ってしまうことと、
この何年間に流れるように映画を観てしまったので、
ここで一回見直してみようと思ったのだ。


けどこの作業が以外と大変。
そもそも好きな映画というのは一体どういったものなのだろうか。
例えば良く見返す映画という定義になると、どうしても明るいテンポの良い作品になってしまう。けれども見返さなくても大事な作品はあるわけだから一概に視聴頻度で決められるものではない。

次にこれは良い作品だと思っていても自分自身の中ではそれ程好きでない作品もある。
別にその良いという表現は他人からの評価が高い、というものではなく自分自身もおもしろい、素晴らしい作品と思っていてもどうしても好きな映画リストに加える段階で、俺はこの作品を好きなのだろうかと考え直してみると然程でもなく、外してしまうという事が多々ある。


とどのつまりの所、問題はこの「好き」という言葉があまりに漠然としたものだから、このような厄介な事が起きてしまうのだろう。
それではこの「好き」という言葉を定義しようと思うと、それはそれで何だか虚しい悲しい作業に思えてくるのである。誰がなんと言うおうと、何だか良くわからないけど、この映画好きなんですと言うほうが、当初の好きな映画リストを作るという意義に対して合致しているように思えるからだ。