お客様

部活を引退してからというもの他の部員に滅多に会わなくなった。
そういうものだ。
僕は在籍中も引退後も結局自分はエイケンではないという思いがずっとあった。
やろうとしている事、趣味・思考・・・その違いはハッキリあった。
だからどちらかと言えば合わせる行為に重点を置いていたと思う。
こんな時、こんな顔をしたらいいのか、こんな事を言えばいいのか、
常に試されているような気分。今のは失敗、今のは珍しく成功。その繰り返しだ。
だから友人と言える人は少ないだろう。というか居ないかもしれない。

はっきり大阪で友人と言えるのはマンションの2名と、学部の1名だろう。


・・・・少なっ!
自分で書いていてビックリした。
でもコイツら然程言い奴という訳ではない。
全員に共通しているのはナルシスト、I'm No.1、理想が高い、物をズバズバ言う。
・・・なんだ。皆んな同じような奴ばかりだ。今気がついた。
俺の友人はナルシズムの塊のような輩ばかりだ。
そして言うまでもなく僕もその一人だ。
そういう子が好きなのだろうか。はたまた一緒にいて楽なのだろうか。偶然だろうか。
でも彼らは決して自分を拡大解釈したナルシズム保持者ではない。
ちゃんと自分を理解している。彼らの語る自分自身は理想ではなく、行く末・計画なのだ。
それはハッキリ言っておかなければならない。