『FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CILDREN』

shinka2005-12-19

ついにここまできたのか。
等と言うとCGのクオリティについて述べていると思われがちであるが、
そうではない。
CG等を見る場合、技術力よりも重要になってくるのが我々の映像経験の値である。
映画、映像、などを“そうである”と思えるのは我々が無意識うちに掟・ルール等を守っているからだ。
そしてそれは映像を見ることで、さらなるバージョンアップを繰り返す。
そしてこのような作品の場合、その経験値が一番重要になってきている。
確かにCGのクオリティが観客に与える影響は大きいが、それだけは完結せず、我々も又日々成長していかなくては、それこそ映像についていけないのである。

それにしても凄かった。
肌の質感、重さ、スムーズな動き、無数の流れる髪・・・もう殆ど見分けがつかない。
しかし、未だに“あの目”だけは何を見ているのか、何を写しているのかわかならい。
そう、唯“メ”だけが何か引っかかる。
肉体論、アニメ、映画・・・多種多様な分野においても未だ視覚性というのは話題の中心であり、解けない問題であると言うことか。

話の内容は、やはり“思い出”だろう。
劇中の人も、Ⅶに興奮した我々プレイヤーも、そしてⅦを超えられないスタッフも
未だ残る思い出と再会し、そして別れる。
そういった補完的な役割をこの作品を担っていた。
だから一つの作品として見た場合、どうしても“主”の不在が垣間見れる。
悲しかったことがあった。
昔、あの世界で一緒に戦った仲間たちは映像で見るとこんなににも小さく、そして弱かったのか。
あんなに大きなモンスターを次々となぎ倒し、未開の地まで勇猛果敢に進んでいった彼らは・・・。
辞めよう。
彼らはライフストリームの中へ帰っていったのだから。