確かに“女王”な教室

shinka2005-07-23


今回はドラマのお話。
大阪に来てから、あまりテレビを見ないでいた。元々ドラマとかニュースとか見ないたちでしたが、こっちに来てからは、曜日に感覚がなかったりだとか、あまり帰らなかったりだとかで、ほとんどと言って良いほどテレビを見なくなくなった。それでも今年に入ってからは見るようになり、「タイガー&ドラゴン」や「恋におちたら」なんかは毎週欠かさず見ていた。

今クールになってからは出遅れたというか、いつもそうなんだけど気がついたら始まっていてそのままの状態になっていたんだけど、TVでちらっと見た予告が気なった事を思い出して、そそくさと一話から見直したのが、これ。
女王の教室
冒頭。
この物語は
悪魔のような鬼教師に
小学6年生の子供たちが戦いを挑んだ
一年間の記録
で始まる。
お話は悪魔のような担任・阿久津真矢(天海祐希)が赴任してきて、テストの点だけで人を判断し、“社会”に対する持論を乱射し、逆らうものには容赦なく罰を与える。それに子供たちが反抗と不服をするというとんでもない話なんですが・・・

まずね、製作サイドの意向というか、メッセージが全然読めないんですよ。主人公である女の子・神田さんは物凄く先生に逆らうんだけど、それで一杯罰を受けるのよ。それが、かわいそうで、かわいそうで。んで、それが「本当はこうなんだよ!」と肯定するわけでもなく、「こんなんは駄目だよ、絶対!」と否定しているわけでもない。まぁ、まだ四話しかやってないんで、未だ不透明なは仕方が無いが、それにしてもわからない。それで公式HPの掲示板にいってみたらもう、批判!批判!が凄いわけよ。「子供に見せたくない」とか「打ち切りを希望する」だとか。でも、それだけじゃんくてチャンと賛同派もいて、「こんな先生が必要なんだ」とか言って真っ向勝負!賛否両論とはこの事か。なんでも、このことはネットのニュースにもなっているんだからちょっとした社会現象なのかもしれない。
で、多分こんな意見や現象は製作側は容易に推測できたわけで、そうなるといこの事象を踏まえた上での行為、あるいはメッセージとなってくるんだけれども・・・わかならい。同じようにこのドラマを見ている人がいたら教えて欲しい。

で、そんなドラマよく見ているなとなるんやけど、それが話の筋と見せ方が物凄くおもしろくて、ついつい見てしまう。特に見せ方。このドラマ、担任を悪魔化というか異種化しようとしていてフィルターとか画面色彩・光量をかなりいじくている。それによって違和感のある空間・雰囲気が演出できるんだけど、凄いのが全部それでいっているんじゃなくて、普段は普通の色身で撮影してて、担任が来るとダンダンと画面の色が変わるのさ。これって、物凄い事よ!僕らなんかは、あまり色をいじくらない。いじくると画面が嘘っぽくなったり、他のシーンと繋がらなくなるかだ。それなのにこのドラマでは、やっぱプロだね、それどころか高貴に感じられるとともに、全然違和感が無い。パッて変わるやつも、ダンダン変わるやつもやられちゃーこっちはお手上げだよ。全く、今のドラマは凄いクオリティーだね。あと、音に対しても凄い。かなり難しい繋ぎもすんなり繋げていたり、王道的に無音やピンで使ったりしているのも安心感がある。ちょっと、目を離していて、シーンを戻すときに「やべ、普通に見てた」と思うぐらい、安定している。まぁ、そういうことは映画よりもドラマのほうにより求められ事、あとしばらくドラマを見ていなかったのもあるかもしれないが、それにしても凄い。

さて、話を戻そう。このドラマの意図についてであるが、多分それは『社会』というものと「本当は」というのを表現したいんじゃないかなと思う。教室というものを社会の縮図に置き換える。ここまでは良くある手法、こんなことなら今クールの他のドラマでもやっている。問題は、それがあくまでも理念的・システム的に徹していることだ。具体的にというリアルさはほとんだ出さず、あくまでも理想論的に、あくまでもユートピアに存在した完全な社会を模倣するかのように、阿久津の持論は展開する。それによって、どう述べたいのかはきっと“置いている”だと思う。言わば、脚本を書いていて対立する二つの力を存在させ、それの攻防を自由に展開することにより、製作者も予期しない結末なる。まぁTVなんで、そこまで無責任なことはなく、ちゃんとした意図があるんだろうけど、多分前半部分まではどちらかというと、そういった“自由に感じろ!判断しろ!”って事だと思う。次に「本当は」というのはそのままの意味。物事は本当はこんなんだよと言っている。例えば、子供でも本当は忙しかったり、悩んだり、自分を偽っていたりするし、本当に教育っていうのはしかるという教える行為だけで帰結するし、本当は・・・・という風。ただ教育を扱う作品は数あれど、ここまで偏った演出は見たことは無い。そう意味ではこの作品は、学校、教育、教師というものをかなり批判的に書いているのか知れない。しかしながら、それを示唆・暴露している人もまた教師だという設定を考える、極端に批判しているわけでもなさそうだ

ここまでダラダラ書いてしまったが、読み返してみると、なんだおまえ全然わかってないじゃん!だなこれでは。要するに俺一番言いたいことは、主役の女の子が滅茶苦茶かわいいってこと!もうー本当にかわいい。ロリコンじゃないかってぐらい、恋してるよ。嫌、マジでね。なんかね、竹内結子の小学生時代みたいで、あの年にしては顔が出来上がっている。時折、見せる顔が大人びていて、それが美人っていうか、かわいいんだなぁ。でも、子役の演出はそれに対してもうベタベタで、変に下手に見せている、ありゃー絶対、ギャップを狙った演出だよ。まぁ、まんまとはまったけどね。それで、よく見てみると子役の中には映画「下妻物語」とか仮面ライダー剣に出てたことなどと半端じゃない。
まぁ機会がありましたら、是非見て感想を聞してください。