『スウィングガールズ 監督・脚本 矢口史靖』

shinka2005-02-11

淡路ララバイ。
今日は淡路商店街をお散歩。いつ見ても商店はいい。生きる活気と生活が空間全体に満ちていてこっちまでが生き生きとしてくる。私が住んでいるこの淡路という土地は言わば下町になるのだが、それでも商店街の変動は激しく、駅の直ぐ前のパ○ンコ屋は改装中であるし、商店街を抜けたところには新しくおしゃれな百均が出来て、更に競争が激しくなる予感を漂わせている。そんな商店街の一角に淡路東宝という映画館がある。昔ながらの映画館で、シネコンが主流となっている昨今、都市部では珍しいあの懐かしい感じの映画館である。その映画館に散歩がてら立ち寄る。上映映画は午前がとっとこハム太郎とかで、午後は『スウィングガールズ』。スウィングガールズと言えば、あと少しでDVDが出るというのに、それを今劇場公開をしているこのタイムラグも又懐かしい感じがする。映画館は入ってみると意外と綺麗で、席間も広い。この日のお客は自分も入れて五、六人で映画を見ていて物凄い贅沢感を味わえる。これもシネコンでは味わえない。シネコンと言えば最近数々のサービスを実施しているが、こいう映画館でもサービスを頑張っていて、月曜日はマンデーということで男性の入場を1000円にしたり、阪急線沿いにあるためその便利カードを提示すれば二百円引き、また半券も商店街で100円分の金権に利用できる等色々頑張っている。シネコンには前々からうんざりしていたが、昨日の東京タワーでもう決定的に嫌になった。人が多い、狭い、菓子が高い、みんな若い。そしてなんと言っても予告で企業のCMが流れる事が許せない!この行為は映画といTVを混合した考え方であり、それ自体に嫌気がさすのと、単純にスクリーンで映画を見ているという贅沢で当たり前な気持ちを踏踏みにじる行為である。
さて、肝心の映画だが、もう滅茶苦茶おもしろかった。二時間のほとんどを馬鹿笑いですごした記憶がある。この矢口監督あの有名な『ウォーターボーイズ』の監督だが、この映画に入る前にも自分で自主映画を撮っているという現役バリバリの監督。そういた監督にも関わらず、このように大衆映画というかエンターテイメントな作品も作れる彼というのは驚くべき才能だと思う。これが映画だよな〜て感じでとても清清しく映画館を出れた。まぁ欲を言えば少々綺麗過ぎるというかあっさりとした展開だったが、それも最後のスウィングを感じればオールO.kである。
さて、映画館を出て我々(マンションの住人Aと私)は早速、JAZZ喫茶なるものを探した。−この直ぐ感化されるというのも映画の魅力である。決して我々がアホなわけではない、それほど映画というものは素晴らしいものなのだ−しかし、淡路にはレトロな喫茶店はたくさんあってもJAZZ喫茶はなく、色々と歩いていたら、新大阪駅までいってしまった。意外と淡路から新大阪までは近く二十分もかからないうちにあれよあれよという間に到着。そのまま進んでいたら今度は西中島駅に着いてしまった。だからそこから電車で淡路に戻ってパスタを食べ、帰宅。とても素敵な一日だった。ララバイ。




スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

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