作曲家の実力(27日)

“翔”を早めに帰らしてもらい、梅田にうちの作品の音楽担当オオモリ君と打ち合わせに行ってきた。梅田で彼を待っている途中、イラン人みたいな人が「ヨドバシカメラはどこですか?」と聞いてきた。おもしろかった。ちょっと教えにくい所にいたのと、まだ待ち合わせ時間まで余裕があったので、そのイラン人2人を連れてヨドバシカメラまで案内してあげた。途中のリアクションや「あっMAP!」がおもしろかた。なんの話だ。で、彼が来て喫茶店で打ち合わせ。今日は実際脚本中のどの場面でどんな音楽をかけるのかという話し合いをした。彼は今回の作曲に関して三本の柱をたてて、「茜雲という曲−メイン」、「悲しみ」、「目標への憧れと奮闘・憤り」それらをうまく脚本中にちらべてくれた。僕が考えてくれたよりも良く考えていてくれて、音楽方面から映像などにも口出しをしてくれた。とにかく殻は凄い。脚本の熟読、主人公達の心情と音、映像面への配慮、全てすばらしかった。そして一番すばらしいのが彼の音楽だ。今日は実際彼が造ったという音楽を何曲か聞かしてもらったのだが、とても繊細で聞きやすく、そして残る感じを受けた。そうそう、こんな感じと言う曲で本当に素晴らしかった。ただ、彼にとっては映画の音楽つまりBGMを作る事は初めてなのでそれなりに難しい部分も多々あると思う。映画での音楽のあり方、みたいなものをしばらく話し合っていたが、僕自身もあまり音楽につおいては考えていなかったので、好きな映画を出して、あの音楽の使われ方は良かったという点から話を始めていた。そこら辺の考え方はとても似ていたので話はスムーズに進んだ。次に合うときには実際に取った映像を見せてまた打ち合わせとなる。今回の事で音楽のクオリティーは確保された。しかし、かたや映像はどうだろうか、彼は今カンセイサレタ脚本もみながら音楽を作っている。しかし、僕のとている映像が其れに伴うか、いや、それ以上になっているか、それをとても恐怖に思うのと同時に「頑張らなくては」と思った。