shinka2004-06-24

やっとのこっさ三本目の『茜雲(仮)』の再始動し始めた。といっても今日はその撮影のときの使う小道具と言うよりは大きい大道具の“棺桶”を作る作業。昼過ぎから軽トラでホームセンターに行き木材と道具を買い込んで部室前でもくもくと作業。これも大事なお仕事。普段使わないのこぎりや金槌なんかはとても新鮮で使い方を教わると本当に上手いこといくようになったのでとても面白かった。けれどもはり問題は尽きないもので、作業中なんども、ここどうしたらいいのかなというような問題が上がってくる。でもその度に、あっそうそうこんな感じと撮影の苦しさと面白さと無理益さと感動をかみ締めるのでした。結局、その日のうちで終わるはずだった作業は、問題のため棺桶は完成せず撮影まで持ち越しになってしまった。大丈夫かな。大丈夫だろ。

ところで、この再始動する前までにちょっと問題が起きた。主人公格の三人の一人が役を降りたいと言ってきたのだ。最初は、それでも頼んでいたがその人の理由ももっともだし、第一やる気がないのに出したところでいいものになるはずがない。という訳で、仕方なく降ろしたものの、実はこれ大問題であった。役者の降板、撮影に使っていた建物の改装、主人公の不在と、それぞれの時期が微妙にずれあって、ちょいと取り直せばいいは〜なんてレベルじゃなくなってきた。アレをするためにはコレが必要なんだけど、コレは今はダメで、コレが大丈夫になるとアレがだめになる。そんな感じの問題が山積みなった。しばらく身動きが取れない状態で僕も助監もてんてこ舞い。本当にボツるかというところまで行った。でも色々話して、時期が時期だから心機一転、全部やり直そうという話になった。ここから『茜雲』がはじまる、今までのは全部リハと気持ちを入れなおして頑張ろう!それがスタッフとの決定事項になりました。役者は代役を立て、それを機にそいつのキャラクター設定ひいては脚本の書き直し、新しいロケハンに、新たに加えるスタッフとドンドンと盛り上がる。冷めかけていたピザが僕の中でドンドンと温まってくる。よしゃ〜こっからや!という訳ですな今は。幸い、今はあの撮影環境とはちがって馬に食わせるほどの一回生もいる。新しさは怖いけど、僕はまだ見ぬ可能性が大好きだ。はわく僕をびっくりさせるような可能性出て来い。