映画『ドキュメンタリー エイガ人』の反省

睡眠時間二時間という日が一週間以上続き、バイトも居眠り、終盤の二日間なんかはほとんど寝てない。本当に出来上がったことが奇跡に近い。最後の日はなんども止めようと思ったが、ここでやらねば俺の負け、“この作品は部内上映会にながすからこそ意味のあるもの”というのを肝に銘じ頑張った。一日で栄養ドリンクを三本飲んだという記録も作った。結局完成したのは上映会三時間三十分前の7:30。そこからプレビュー&書き出しをしたので結局、テープに仕上がったのは一時間二十分前。奇跡だ。てかアホだな。やはり作品は早く上げなくては他の人に多大なる迷惑がかかる。それなのに僕は上映会前日まで撮影をしていた。けれどもクリエイティブなものには〆切が凄く意味のあるもので、追い込まれれば追い込まれるほど、いいものが出来ると思うところもある。どちらも僕的には間違っていないと思う。それだけに思う。責任者と監督を兼任するのは恐ろしいことなんだと。
作品の反省点はたくさんある。たとえば上映前に通しで観れていないところ。書き出しのとき一応はチャックしていたが、そこで何点かミスを見つけても時間的に直しようがないので仕方がない。そしてそれにともなって音が最悪だった。ヘッドホンで調整していて、最後のほうなんて切って張って&切って張っての繰り返しで全体の音量の調整が出来なかった。大きすぎるところ、小さすぎて聞き取りにくかったところたくさんある。また内容的に芯がないように思える。もっと中盤の盛り上がりを頑張れた。と言う風に自分的には多くの欠点を残すものだった。はっきり言って恥ずかしい。こんなもの映画なんかじゃない。こんな編集は中学生がやる編集だとも思う。みなさんが感想でほめてくれれば余計に辛い。頑張ったのは確かだ。状況と制作の苦しみを知っている人ならばよくやったと労って貰えるだろう。しかし、これも制作の苦しみを知っている人ならわかる通り、やはり自分で納得できていないものを作品として残してはいけないのだ。作品が哀れで情けない。僕は少々うぬぼれていたのかもしれない。それでも作品のために言っておく。おもしろいと思う。部内上映会に納得できない形ではあったが上映できて良かったなとい本当に思う。でも、それでも悔しさが残る。だからやっちゃいけないことだけど、VHSに落とすときは“完全版”としまして全体的に手直し+未公開シーン及び取材全素材を追加しまして関係者各位にお届けしたいと思っております。