shinka2004-03-07

という訳でクランク・インです。
じつは私この日眠れませんでした。というのも前の日20時間爆睡という新記録をうちたてたからなんすけどね。でもやはり緊張とかあったと思います。外に出たとたんワクワク感と不安間が同時存在する心地いい気持ちになりました。途中、助監と出合ったんですけど、彼女はバッサリと髪をきっており今回の撮影に対する意気込みを見せ付けられました。私はこういうのが大好きで、多分小・中と野球部だったのでこういう気合の入れ方が性に合うのでしょう。かくという私もこの撮影に入る前に肩ぐらいまであった髪を切りました。うぉしゃー!やるぞ!!スタッフは十時集合でまず打ち合わせ。最初はなにやっていんだかわからなかったが後半になってくるとやはりやることが多いことに気付かされる。うむうむ。。十一時キャスト集合が、3人必要なのに二人しか到着していなかったので、ワンカットの部分中心に撮影することに変更。このときに助監に「撮影シーン変更」といっただけど、彼女はすぐさま必要なカットをピックアップしてくれた。監督を一度やったとはいえ良く出来ている。そして撮影。今回はワイド使用でガチンコを入れて間をはかるのだが、それがなんともいい!本番〜よ〜い・・・カッチッ!というこういう一連の動き、音が場に程よい緊張感を持たせ、とてもいい感じに撮影が出来たと思う。O・K、はいチェックします。といって今しがた撮影した部分をみてみるするとガチンコがカッコいいことこれ言わずもがな。半年振りの撮影とはいえ感動しっぱなし。カメラも安定した技術で素晴らしいし、私とカメラマンとで意見を交えるのもいい作用をしていると思う。そこに記録も付いてきてくれる。彼女は記録なんて仕事はじめてだろうに、なんも言ってないのにほぼ完璧に近い働きをしてくれてる。スクリプターとしても自分の仕事も把握しており、ちゃんと記憶している。また、彼女には今回メイクも担当しており、監督の私もメイクなんていう役職をもうけるのは初めてだったので少々不安だったが、キャストを私がイメージした人物に近づけてくれる様をみているとすげーと感動してしまった。今回は本当に、本当にいいスタッフに恵まれた。謝謝。
そしてキャスト。はっきりいって今回は演技力が求められる脚本だったのだが、私が考えてるまではならないだろうなと思っていた。しかし、これも大変失礼!!凄かった!なんというかグイグイ引きこままれる。キャストの演技を端から見ていて一緒に興奮したり、怖くなったり、おどおどしたりする自分に気付いてこれは成功だ、とひそかに確信した。今回、キャストは当日脚本を見ることを禁止し、流れだけでやってもらっている。だからあんま演出しなくていいやなんて思っていたんだが、逆にたくさん聞かれる。しかし、悪いことにこの日眠っていなかったせいか、頭はガンガンするは、鼻水はでるわ、涙はでるわは、で後半少し(ほんの少しだけね)態度が悪かったように思う。これは本当に申し訳ないことである。すみませんでした。いいスタッフ、いいキャストの恵まれていながら、じゃあ監督の俺はなんなんだ?という思いも出てきてとても恥ずかしく思う。
明日も撮影。明日からは監督してみんなをグイグイ引っ張り、みんなが楽しくやりがいのある仕事ができるよう頑張ろう。