#3

80年代という賑やかな年代に生まれ
90年代という灰色の空が覆う時代に青春を送り
2000年という何だか良くわからない嘘くさい未来を今生きている。
人類が地球という虚構を脱出し、宇宙という現実をその目で見てしまった時から
あるいは神が死んだその瞬間から
僕らは未知という希望にすがらなくなり、生きる無意味さを知った。
もうこの世界は蛇足で続いている。
進むことは何も意味せず、後は唯終焉を待つばかり。
例え今狂った指導者が核ミサイルの発射スイッチを押したとしても
僕は構わない。笑顔で感謝を言ってそいつを許すだろう。
今は現在じゃなく未来だ。そう、あの未来だ。そしてこの未来だ。
疑うのなら周りを見渡してみればいい。何一つとして理解できないだろう。
それでも次の千年もまた相変わらずキリスト教ビートルズは流れている。
もうわかっただろう。
君が思うよりも世界はずっとシンプルだ。
そして人類に果たすべき義務はもうはや存在しない。
ならばどうする?千年前に思いを馳せて死ぬか、ト書きで一杯の未来を生きるか。