秋の光

夏が終わっても、未だ「暖かい」というよりは「暑い」と思ってしまうこの季節。
風は幾分冷たくなり、空気の比重も重くなっている。
光は弱くなり、しかし刺すような強さを持つ。
秋、特有の光。
一年の中で一番この世を綺麗に見せてくれる。
この光の光の中で、景色を眺めていると“郷愁”にかられる。
まるで昔の絹写真のような質感で世界を見せてくれるこの光は淡く、世界が生まれた頃となんら変わっていないと気付かせてくれる。
今度、休みになったら田舎に帰ろうと思う。
この景色が綺麗だと思えるうちに。
思い出が生きているうちに。