目の奥に潜むもの

給料が入って、やっとコンタクトを買いにいける。
こういう思いをしたことがあるひともいるだろう。
さて、コンタクトを買う際には必ず眼科の診察を受けなくてはいけない。
いつもならば、おっくうがって面倒な行為だが、今回はそうでもない。
というのも、最近コンタクトが目に入らないのである。左目は別段問題はないのだが、右目にコンタクトを入れると、目が痛く、何回か瞬きをするとコンタクトがポロっと外れてしまう。一度なんか目の上に回りこんでしまい、何処にいった?という状況もある。
問題は波平さんより深刻である。
コンタクトなのに拒絶されている。矛盾だ。

さて、それで私は診察を切望していたわけだが、診断の結果はこうだ。
心配視していた眼球への傷なのはなく、綺麗なものであるらしい。問題は、以外にも瞼(まぶた)の裏側、その表面にアレルギー反応による出来物が出来ているらしい。そのため、この出来物がレンズをずり上げ、時として裏側まで持っていってしまうのだそうだ。
この症状は若い人に多いらしく、ほとんどの若者は程度の差はあれど成っているらしい。なっていない人など、四人に一人ぐらいの確率だそうだ。
そして、当然と言うようにこの症状が人よりも重いため、私の場合はコンタクトをはめられないという事態に陥ったわけだが、それほど危惧するものでもないらしく、一日三回の点眼液で直るらしい。

そういうわけで、今ではコンタクトをはめられる状況になった。しかし、今だに私ははめていない。
一つに眼鏡のほうが楽であること、そしてもう一つに未だにあの痛さが怖いのである。