エイケンってなんだ?

shinka2005-05-29

昨日、久しぶり先輩と逢った。
深夜一時、携帯の音が鳴る。出てみると良く知る先輩で今から来ると言う。別段問題も無かったので承諾する。しかし、ふとこんなこと前にもあったなと思い返してみて彼訪問の本意に気付く。彼の本意、それは俺への気遣いと、そしてエイケンへの忠告である。毎度の事ながら有難い事である。二時過ぎ、彼が来た。もちろん左手には缶ビール二本とポテトチップス。それをつまみに話は盛り上がる。久しぶりに逢う彼との会話はもう楽しくて、楽しくってしょうがない。俺の事、彼のこと、アニメに事、響の事、そしてもちろん部活のことと話はドンドン進んでゆくのだが、その話の内容というは結構重く、とうてい笑い話で片付けるには難しい花h氏ばかりである。しかし、話の内容とは関係なく、その時間はとても楽しいものだった。久しぶりに感覚。大学一年目に部活に入り、彼らの背中ばかり追いかけて、それがそれだけで楽しかった。そうだ、あの時の部活は楽しかったのだ。言葉にしてみるとなんて普通の事なんだろうと恥ずかしくなるが、本当にただ、そこに、いるだけで楽しかったのである。今のエイケンは楽しくない。そして僕らが楽しくないと思っているようでは結局誰も楽しくないのだ。話はエイケンでの楽しさに移った。しきりに聞く、そして伝承される楽しさ。しかし、結局のところ先代と同じように僕はその楽しさというものの本質がなんだかは知らないし、また履き違えているのかもしれない。
彼は言う。「エイケンはさぁ、祭りなんだよ。けれど俺が入った時にはもう焚き火の火はピークを超えていて、後夜祭だった。あれはギリギリだった。だから一個下の子なんてもう二時から三時程度の盛り上がりで、お前らの時なんてもう朝だよな。」彼の言う言葉はとても理解できた。
僕らが来た時にはもう朝になっていた。遠くのほうで太鼓の音がする。焚き火の光で踊る人影がユラユラと見えている。楽しそうで、近付いてみれば、もう太鼓の音も人もなく、ただ残りかすが燻っていた。祭りはもう終わったのである。あれは楽しそうだったと過去を顧みたところで一度蒼くなった空は、暗くには戻ってくれないのである。僕らは今、一番つまらない時間を迎えている。
でも、正直それだけでだ。僕は部活をそこまで愛している人ではない。結局、それは唯の入れ物なのだ。唯少し居心地が良すぎただけだ。