ゲレンデが傷つくほど転び捲くって・・・

shinka2005-02-04

ただいま。実は火曜からスノボーをしに長野に行ってまいりました。そして今日の朝帰ってきました。疲れた〜おもしろかった。ではダイジェスト版をどうぞ!


  • [一日目]

朝、六時起床。準備を始める。久しぶりの雪国なので色々と準備をする。しかし、一泊二日ぐらいなので、結局厚着をして手荷物は少なくした。集合は八時半に梅田駅集合。そそくさと向かう。八時半、過ぎても誰も来ない。はぁ?メンバーに電話をしてみると「え?夜の八時だよ。」ガッデム!!なら20:30ってメールで表記しろよ!しかし、確認しない私が悪い。特にテスト時間を間違えていた私には余計重く感じる。しかし、自己嫌悪はさておき現実的には12時間も暇になってしまった。さすがにいくら梅田だといっても半日も一人で過ごせるほど若くない。というわけでバイト先に電話し急遽シフトに入れてもらう。バイトには入れたものの、運悪くシフトは一人で朝の仕事、ビデオ運びなどの肉体労働が待っていた。いつもより時間がかかってしまうが、今日は別だ。早く過ぎてくれ。昼からもう一人バイトが入り助かった。六時終了。出発まで二時間あったので近くのスポーツ店に行き、持っていなかったニット帽やらなんやらを買いにいく。が、しかしどうも気に食わん。ていうか頭のデカイ俺にニット帽などは生物学的にも似合うはずがない。というわけで二時間もかけ、されに三件も梯子しながらも何も買えず。しかたなく集合場所に向かう。八時半。何人かのメンバーが先にいた。今日の遅刻と二時間(もっと言えば12時間)もの放浪をからかわれる。まだ時間があるから急いでロフトにニット帽を買いにいく。いいものがなく八階の無印でなんでもないものを買う。試着はなし。現地での爆笑が予想できる。急いでバス乗り場に行くとなんとそこには総勢三百人はいるかと思われる若者たちが。少し気分が悪い。今回の旅は幹事ではないので何もしらないが、どうぜ代企画のツワーかなにかだろう。そして金額がやすいのもあってこの人数。バスに乗り込むも一向に出発する気配はない。だからツワーは嫌なんだよ。バスに揺られながら何時間も時は進む。そういえば俺たちはどこに行くのだろう。結局僕はいつも何も知らないままだ。

  • [二日目]

結局、熟睡できないまま朝8時後現地に到着。ここはどうやら長野県らしい。もうここら辺までくると見渡すかぎり雪景色で、尋常ではない積雪量、ヘンテコリンな形の屋根、そしこの寒さ。昨夜はバスが凍った道路を走る時の滑った感じで、このまま死ぬんではないかと馬路で生きた心地がしなかった。宿について、すぐさまウエアーに着替える。前々から気付いてはいたが、どうやらこの旅は一泊二日ではないらしい。幹事に聞いてみると一泊四日らしい。若さとは酷なものだ。予定が狂ってしまった。
ゲレンデに着く。人が多い。学生、おっさん、ベテランぶってる人、そして中学生とその教師。ここって中学のスキー旅行で来たような。まぁいいや。しかし、このウエアーはないなぁ。ウエアーも靴もボードもレンタルなのが、やはり予想していた通りダサい。でも、初心者なのだからカッコなど気にして入られない。どうぜカッコ悪い物なんだから。最初は斜面の下のほうと言うよりも売店などの前で滑ってみる。・・・ていうか滑れない。こける。ていうか立てない。何なんだこれは。スキーには自信があって、スノボーもまぁ出来るだろうとたかをくくっていたが、手も足も出ない状態。確かに足は両足とも固定されているが、ここまで不便なものなのか。午前中はそのようして過ぎてゆき、午後からはリフトに乗る。ここらへんでやっとボードを横にして滑る幹事には出来ていた。
リフトで頂上に着く、降りる時はもちろんこけて、危うくリフトで頭を打つところだった。上から見下ろすゲレンデは本当にきれいで・・って何も見えない。遠望どころか、わずか数十メートル先も見れない。皆さんもご存知かも知れないが、数日前までの豪雪は確実にこの地方も襲っていて、物凄い吹雪。おいおい初心者だぞ、俺は。この旅二度目の死を覚える。滑る。こける。前へ、後ろへ。本当にダルマみたいに転げ落ちた。こんなににも何も出来ないなんて、軽く自己嫌悪。そうやって何度もリフトで上って降りて、少しずつ曲がれたり、転ばなくなってきた。それでも思う。リフトに乗る人たちを見て、なんなんだこの滑稽な遊びは。ただ上って降りて、また上って。何が面白いだろう、このような遊戯を半世紀いや一世紀以上前からやている人類。そこに山と雪があるからなのだろうか。まぇ、滑れないものにはわからない。

  • [三日目]

昨夜は酒とトランプとお菓子でおもしろく過ごした。みんな顔に似合わず酒が弱い。自分もそんなに強いほうではないのだが、今回はビールは少なく、冷酒、濁り酒(地酒)と得意分野だったので全然酔わなかった。ちえぇ。さて、三日目。朝起きると物凄い寒さと筋肉痛で困った。普段使わないような部分、ていうおまえ何筋だよ!?っていう部分ばかりがめちゃくちゃ痛かった。宿で朝ごはんを食べて、ゲレンデで。筋肉痛のおかげで体が動かない。それでも昨日の感覚を思い出し、午前中にはスイスイと左へ右へ曲がるのではなくザッザッとステップを踏むようなあの憧れていた滑り方までになった。さて、ずっとそうなのだが、この旅六人で行ったのにほとんど私一人で滑っていた。それは私のすべりが遅いからである。そうのせいでなんどもゲレンデに私の名前を呼ぶアナウンスがこだました。そのほとんどが、友人からの呼び出しであったが、一度だけ呼び方が違うアナウンスが流れたの、その指定された場所に行ってみたら、なんと私は財布を落としていたらしい。それまで全然気がつかなかったが。確かにしまった場所にはない。係員に言わせればゲレンデで財布を落として見つかるのは“奇跡的”らしい。まぁ確かに。あの白い世界の中での財布という一点を見つけることはほとんど不可能だし。例え誰かが拾ってくれたとしても、それを届けてくれるだけの善良さと労力を持ち合わせているか。いや、はや助かった。良かった。財布の中に入れていたお守りのおかげさまです。昼ごはんを食べて、意気揚々とリフトに乗り上まで行く。そしてヒヤッフォーというかんじで滑り出す。ズッゴゴゴッツ!!あれ?ん?滑れない。へ?大コケ。さっきまでの素晴らしい滑り方はどこへ?起き上がろうとしても起き上がれない。もう腕が手首が足首が膝が悲鳴を上げている。二、三分仰向けでう休み。なんとか起き上がる。良し、転ばなければいいのだ。しかし、今度は曲がれない。ガガガガッツ!!またしても転倒。もう滑る力も残っていないようだ。筋肉痛と転倒による打撲によりもう体はボロボロ。そうか、もう止めようと思い、安全な滑り方で下まで戻り、食堂みたいなところで休む。もう、滑るのは止そうと思う。そうして四時ぐらいまでボーと過ごしていると友達が戻ってきて、滑ろうと言う。嫌だという私。しかし、渋々と連れてかれてしまった。六人で滑る。これは初めてだ。みんあで滑ってみると、オーディエンスがいるせいか、さっきまでの疲れが嘘みたいに、転んでもすぐに起き上がり、そしてスイスイと滑れた。そうやって二回ほど滑り、気付いてみれば五時。急いで宿に戻り、還る支度をして宿を後にする。バスへの道のりの途中の銭湯に寄り、このたびの汚れと疲れを癒す。銭湯は露天風呂もあり雪見しながらの湯に浸かった。フロから上がって髪などを乾かしているとちょうどバスの出発時刻。集合場所に向かい、バスに乗り込む。二階建ての来た時よりも良いバスだ。
そして朝の七時ぐらいに梅田に到着。そこで友人たちと別れる。
帰り際、本屋に入り、「二人エッチ」×2と「DEATH NOTE」、「シガテラ」の最新刊を買って還る。家に着きまたしても熟睡。



最後、急ぎ足で説明したが、まぁこんな感じな旅でした。結論としてはスノボーは痛い、けどファッションとして確立している。


シガテラ(4) (ヤンマガKCスペシャル)

シガテラ(4) (ヤンマガKCスペシャル)