『きょうのできごと』 /行定勲

すっごく良かった。映画的な何かが漂っている。僕は映画について好意を持つには、ストーリーやなんやらよりも、その作品が生み出す重さと軽さを感じれるかで好意を判断する。この作品には程よい重さと、清々しい軽さが漂っている。地球の日本の京都で、どこでも起きてそうな、誰でもやってそうな話を誰かに伝えるという行為は難しいことだけれども、それを上手くひとつの箱(一日の中)に収めて届けてくれた。そんな今日の出来事。“素敵”とまでは言えないけど、“ふ〜ん”ってすっごい笑顔で言える出来事。
やはり彼は『世界の中心〜』なんかよりもこっちのほうがやりたっかたと思いたい。でも彼は自分の仕事には誇りを持っている。もちろんそのほうが正しい、ファンの思いとは裏腹に。