shinka2004-03-17

さてさて、今日は久しぶりの撮影。病院だけの撮影なので割りと早く終わった。前回の教訓を生かし、今回もゲリラ。最近ふつふつと思っていることがある。それは知らぬが仏ということである。ゲリラでやる場合、特殊な事件を画面に欲しい以外はこの理論でやったほうがいいと思う。つまりいかにばれないでやるかということ。そのため今日はカメラと役者を引き連れて、病院内の構造を把握し、動きを決め、合図を決めた。そのためすんなりと撮影できた。その間、患者の方たちはほとんど気にしなかった。知らぬが仏。大学の一集団が病院内で撮影したんて、その日あの場所にいた患者、医者、親族の方たちはすぐに忘れるだろう。
今回のテーマの一つに“映画は嘘だ”がある。そこで本当に起こった事件でもレンズやあるいは映写機を通して映し出された映像は観客とっては“嘘”でしかありえない。だからクリエーター達はなんでも出来るし、また逆にその安全ラインを打破し、嘘を本当にしようとかもする。今回の映画はその“嘘”を再認識させる企画である。これには多くの矛盾点もあるし、また批判など色々な意見もあるだろう。しかし、このテーマもまたこれから映画をつくってくにしも“でもやってみる”ということを大事にしている。その結果に絶対ナニカあると思うからだ。

こんな風にして、最近映画のことばかり考えている。こういう意見がある一方、こういうう考え方もあるという風に。それは多分、今の撮影、また先輩監督たちのドキュメンタリーの編集をしているためだと思う。でもそのため学業が疎かになっている。今日、成績表が届いた。8単位も落としている。全く、なんのためにきたのだか。
親愛なる友人へ。俺達は今何を願っているのだろう?