[映画]『あるスキャンダルの覚え書き』/リチャード・エア

shinka2007-06-05


「あるスキャンダルの覚え書き」

深夜バスを待つ時間は退屈だ。
ふらりと何も考えずに映画館に入る。
怖かった。下手なホラーよりも恐ろしい。
大半大袈裟な音楽による演出が目立ったが、扉をノックする音とはどうしてあんなにも不気味なのだろうか。
音楽をこの映画なしで聞いてみたい。フィリップ・グラス

それにしても、日記というのは恐ろしいものだ。
昨今、ブログが当たり前になっている時代で、日記というものの存在がありえるのか疑問に思うが
そもそも日記とは秘密が前提になっている段階、現代の日記探しは本末転倒であろう。
しかし、この日記の秘密性・超個人性とはなんと甘美な事だろう。
ブログにおいてはある種の公的さが首を絞めている点もあるが、いやはや如何して日記の方が何倍も危うい存在である。