『ブロークンフラワーズ』/ジム・ジャームッシュ

ジャームッシュ作品の見方が掴めた作品。
ジャームッシュは、何を考えているのか、何を意味しているのかといった考えは不要な監督なのかも。
全て表層的に映像の上で表現しき切れている。だからこそジョークも際立つ。
ちょっと見返してみよう。この作品も深夜に思い出して見返したらクールだぜ。

それにしても近年ビル・マーレイが出演している作品の彼に対する演出は全て同じように見える。
寡黙で過去の栄光が鈍い光を上げて、そして哀愁に満ちた微妙な表情をする。
そのため監督が変わっても、彼の撮り方が全部同じように見えてしまう。
印象的なのは彼を真っ直ぐにそしてシンメトリーで捉えているという共通点だ。
皆んな彼をそうやって撮ってみたいと思ってしまうんだろうか。
少なくても彼には、引きでも寄りでも画面がもってしまう魅力がある。
僕の記憶の中の彼は脇役で大きな動きと皮肉な台詞が似合う三枚目だったんだけどなぁ。

ブロークンフラワーズ [DVD]

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