『シアターナインス「МаТРёЩКа(マトリョーシカ)」/三谷幸喜』(ビデオ)

shinka2006-03-04



マトリョーシカ
と聞いて、ピンと来ない人もいるかも知れない。
しかし、なんて事はありません。
あなたも一度は見たことがあるでしょう。
あの女の子の木製人形の中を開けると、 一回り小さな人形が入って、
さらに開けてみると又一回り小さな人形が入ってて、
さらに開けてみると・・・というあのロシアの民芸品です。


この舞台もそうです。
同じ話が何度も何度も繰り返される。
しかし所変わればなんとやら、それは不思議と場面が変わる事によって
話の持つ意味合いも変化するのです。
冒頭にこんなメッセージが添えられています。

歴史は繰り返す。
一度目は悲劇として。
二度目は喜劇として。
      −Karl Marx 


私が思うに本当にその通りだと思います。
ある種の行為は反復される事により可笑しさを生む。
そしてこの言葉は、それ以上に歴史の持つ皮肉さも表現しています。
さて、この舞台では勿論この言葉の通りお話は展開していくわけですが
最後にこの言葉の続きを見せてくれます。
一度目は悲劇として。
二度目は喜劇として。
それでは、三度目は?