屋上・学生課

shinka2004-10-22

今回の作品を上映会にエントリーしてしまった。しかも『茜雲』と『エイガ人』のダブルパンチ。自分でした事ながら死ねる。という訳で十月後半はキューピッチ(巻きで)撮影をしております。
昨日(21日)はこの作品の冒頭である屋上のシーン。絶対必要シーンであるはずのこの撮影も何故か後回しになっていて先日やっと出来た。思えば残りのシーンは全て絶対必要シーンばかり。その理由は①キャストの数が多くスケジュールが難しい、②ロケハンが出来ていない。という至極単純で恥ずかしいものだ。この屋上にしたって鍵のかかってない所をずーと探して見つからなくて、やはり許可をいただかないことには無理なのだ。けれどもロケ当日にひょいと迷い込んだマンションで軽くO・Kを頂いた。そんなもんだ。でもこの屋上探しは本当に大変で、そして簡単でいつか『屋上から見る映画論』でも書きたいものだ。その撮影はキャストの都合上40分ぐらいで10カットぐらい撮らなくてはいけないのに、物凄く撮りにくい構図をした屋上で、結局三十分のオーバー、しかも走り回って下の住人から文句もきて怒られてしまった。面目ない、面目ない。でも優しい方々なので助かった。撮影で起こられるなんて当たり前。作品のクオリティー以外のプライドは捨てなくては!けれども彼らの『我々のころは8mmでしたよね』という言葉グッさと来る。
そして今日も撮影。前日の飲みもビラ作成もなんのその、颯爽と午後から撮影(アフタヌーンかよ!?)でもこれも大変でまた狭い。(本当0.3の広角は絶対買うべきだ!)しかも人が出入りしてゴチャゴチャ。キャストを休ませるスペースもない。そんな中撮影は巻きで進む。書いてきた絵コンテが見つからずほとんどその場で作ってやっていたから心配だ。
映画と言うもう一個の世界を創ろうとすればするほど、もう一個の現実世界が崩壊してゆく。所詮、人間は二つの世界を生きれない。ちゃんと授業に行かなくては。